2012年5月16日水曜日

金環日蝕でチンパンジーはどうなったか。1984年の米国の記録



5月21日は金環日食。




日中突然暗くなったとき、動物はどう反応するのか・・・。
ちょっと調べてみたら、
1984年5月30日の金環日食のときの、飼育下のチンパンジーの行動を記録した論文があった。これが面白い。


ここから引用(訳は適当) 
空が暗くなり気温が下がってくると、単独メスと子持ちメスが人工の構造物の上の方に登りはじめた。日蝕が進むと、さらに多くの個体が構造物の上に集まり、体を太陽の方向へ向けていた。蝕が最大になったときも、チンパンジーたちは体を太陽の方へ向け続け、太陽を仰ぎ見ていた。一頭の若いチンパンジーは、直立し太陽の方向を指し示していた。蝕が減り始め明るくなってくると、チンパンジーたちは構造物から降りはじめた。




まるで人間 ”を” 観察したかのような報告で、とても興味深い。チンパンジーたちも金環日蝕が普通の現象ではないと認識していたのだろうか。



いくつかの動物園では、金環日食時の動物観察ツアーを予定しているようだ。


5月21日の朝は、太陽を見上げるだけでなく、地上も注意深くみておくと、日蝕によって引き起こされる動物たちの面白い行動が観察できるかもね。







参考 


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